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麒麟がくる 序盤の重要武将!【中高】

こんにちは!72期の石井と申します!

 今回の「自宅で楽しむオモシロ知識」のテーマは

 

「麒麟がくる 序盤の重要武将!」です!

 

「麒麟がくる」は戦国武将、明智光秀が主役のNHK大河ドラマですね。見ている方も多いのではないでしょうか?

 さて、今回はそんな「麒麟がくる」に出てくる序盤の登場人物の中で

特にピックアップしたい御二方をご紹介したいと思います!

 

<No.1 織田信秀>

 

まず、ご紹介したい御方はこの方!大河ドラマでは高橋克典さんが演じていた

織田信長の父である、「織田信秀」です。

 

信秀は尾張国(今の愛知県の西側半分の地域)に1508年ごろに生まれました。

今から500年ほど前に生きた人になりますね。

 

その後、順調に成長し1526~1527年の間に家督を継承したとされています。

(つまり、一族のリーダーとなったわけですね。)

 

しかし、当時尾張国の守護は斯波氏であり、信秀の身分はその守護の下で働く守護代の

さらに下で働く奉行の三つの一族のうちの一つの当主でした。

 

簡単に言うと、家督を継承したといっても信秀自身はそこまで高い身分ではなかったのです。

身分的にはそれほど権力のない信秀でしたが、ある武器を持っていました。

 

それは「カネ」です。

 

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当時の織田家は尾張国有数の商業都市である「津島」を支配下に治めていました。

ここから湧き出る潤沢な資金をフルに活用し、尾張国の中でも邪魔な勢力と抗争を繰り返し

次第に存在感を示すようになっていきます。

 

1538年には那古野城(今の名古屋城とは異なるけど場所は同じ)を謀略をもって奪い取り、この城を

居城とし、今の名古屋市一帯を領有します。その後、津島に勝るとも劣らない商業都市「熱田」

支配下に置きさらにカネを巻き上げることに成功。居城を転々と変えながら四方に勢力を伸ばしていきました。

 

しかし、出る杭は打たれるというもので、周辺の大名たちは日に日に勢力を広げる信秀に危機感を抱き、

織田家を敵対視していきます。美濃国(今の岐阜県)の斎藤道三や遠江国(今の愛知県の東側と静岡県の一部)の

松平清康(徳川家康の祖父)など強力な大名に目を付けられ、争いに発展します。

 

時には敗北を喫することもありましたが、ここでくじけないのが織田信秀という男でありました。

信秀は1552年、享年42歳でこの世を去りますがそれまでどの勢力にも屈することなく戦いつづけた

その姿から後世の人々からは「尾張の虎」と呼ばれるようになりました。

怖い顔をした虎のイラスト

ちなみに、居城を転々と移したり、商業都市に注目し商業を活性化させる政策は息子の信長にも継承され

信秀の悲願であった尾張国の統一だけでなく天下統一事業に活かされていくこととなります。

 

<No.2 斎藤道三>

 

続いて、ご紹介するのは大河ドラマでは本木雅弘さんが演じていた「斎藤道三」です!

大河ドラマにおいては序盤で主人公以上に光を放っていた印象があります。

 

さて、この斎藤道三を一言で表すとすると

 

「ザ・下剋上」

 

これに尽きるかなと思います。大河ドラマ初回の時点ではすでに美濃国の主となっている道三ですが

その生涯は下剋上を体現した波乱万丈なものでありました。

 

道三の生まれは諸説があり、定かにはなっていません。しかし、11歳のころには京都で僧侶に

なっていたといわれています。その後、住職として美濃国に渡ると油売りに転身し、

パフォーマンスをしながら商売をしていたことで評判になりました。

 

しかし、ある武士に「あなたの油売りの技は素晴らしいが、所詮商人の技だろう。

この力を武芸に注げば立派な武士になれるだろうが、惜しいことだ。」と言われ、一念発起し、今度は

武士に転職し、次第にその頭角を現していくこことなります。

 

その後、美濃国守護代の家臣となります。ここから道三はさらなる高みを目指し、今度は美濃国の守護である土岐氏の当主の

弟である土岐頼芸の信頼を得ために当時の当主を謀略でもってして追放し頼芸を当主にさせることに成功します。

 

まだまだ止まらない道三は今度は美濃の国盗りを開始します。信頼を得ていた頼芸と次第に不仲になっていた道三は

激しい抗争を経てついに頼芸を美濃国から追放し、実質的な美濃の主となります。

 

さすがにこれには美濃国守護の土岐氏が一族一丸となって奪い返そうとしてきます。さらに、先述した

尾張の虎、織田信秀も参戦し四面楚歌に陥りますが、油売りから大名になった道三に敵はいませんでした。

信秀の軍を居城である稲葉山城で壊滅させ、運よく土岐氏一派の代表格が病死し、窮地を逃れます。

 

その後、完全に美濃国を乗っ取ることに成功した道三は息子の義龍に家督を継承し隠居生活に入ります。

まったりした隠居ライフを満喫できるかと思ったのも束の間、歴史とは繰り返されるものでありまして、

今度は不仲になった息子の義龍と抗争が始まり、その抗争の末息子に討ち取られてしまうのでした。

 

僧侶から油売りになり武士に転身し最後は大名まで上り詰めた道三は

自分が今まで人に行っていたことを最後は息子から受けてしまったのでした。

これぞ、実力で成り上がっていく戦国時代の下剋上の典型と呼べる人物ではないでしょうか?

 

下剋上で低い身分から這い上がったその生涯から、親を食い殺すと呼ばれる鳥である梟からとって

「梟雄」と呼ばれたり、その謀略の恐ろしさから「美濃のマムシ」と呼ばれています。

 

最後に・・・

 

いかがだったでしょうか?現在放送している大河ドラマの「麒麟がくる」で

序盤に出てきた重要武将をご紹介しました。

 

今回の記事ではざっくりとした簡単な説明しかしていませんので、より興味を持った方は

ぜひ、自分でより深く調べてみてくださいね。

 

それでは、またお会いしましょー