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哲学者【中高】

こんにちは。72期の竹中です。

 

今回の「自宅で楽しむオモシロ知識」では、面白いネタが思いつかなかったので、僕が好きな哲学者を紹介します。

言い換えれば、ただ私がだらだらと好きなことについて語って、皆さんに紹介(布教していく会です。ものすごく個人的な話になることが多々あると思いますが、最後まで読んでくれるとありがたいです。それでは参ります。

※高校三年の倫理で学んだことを踏まえておりますので、細かい事柄が間違えている可能性があります。もしそのようなことがございましたら、有識者の皆さん、私のツイッターまでお願いします。

 

 

1.ニーチェ[Friedrich Nietzsche 1844~1900]

 なぜ彼が好きなのか、理由は2つあります。

 まず1つは、用語がかっこいいことです。「神は死んだ」「ルサンチマン」「超人」「ツァラトゥストラかく語りき」「永劫回帰」「運命愛」など、聞いているだけでワクワクしてくるような用語がたくさんあります。

もう1つは、私自身が彼の思想に非常に魅了されたからです。ニーチェといえば、能動的ニヒリズムという思想が有名だと思います。この考え方は、簡単に言うと、絶望的なことがあっても、それに屈して諦めたり投げやりになったりせず、それらを受け止めた上で新しい生き方や価値観を創造していこうとするという考えです。混迷する現代を生き抜くために、この考え方は役に立つかもしれませんね。

 

2.ソシュール[Ferdinand de Saussure 1857~1913]

 ソシュールといえば、言語学です。そして私は言語学に興味を持ってます。好きにならない理由がありません。彼の思想は後に解説する構造主義の始まりとなっています。言語はすごく面白いです。高校の現代文の教科書には必ず1つは言語に関する評論文があると思いますので読んでみてください。

 

3.レヴィ=ストロース[Claude Lévi-Strauss 1908~2009]

 構造主義の代表的人物ですね。名前だけは聞いたことあるという人もいると思います。構造主義について知らない人のために解説します。

 構造主義は割と新しい思想です。一般的な哲学的思想は、人々の思考や行動の内側・内面について分析するものが多いですが、構造主義は思考や行動の背後にあるもの(文化やシステム)を分析します。

 彼は、未開社会は科学的思考に到達していない未熟な社会とする西欧の態度を批判し、未開社会の人々にも、彼らなりの考えがあり、その考えは科学的思考に劣らないほど論理的であると説きました(野生の思考)。従来の西欧中心的な考えを批判した彼の豪快さに魅了されざるをえません。

 

  4.柳田国男[1875~1962]

  彼といえば民俗学で有名です。民俗学では、文献資料でなく村落共同体に住むごく普通の農民(常民)に注目し、風俗・習慣・信仰・民間伝承などから人々の生活の姿を探求し日本文化の基底を捉えます。柳田によると真に日本の歴史を支えてきたのは常民であり、彼らの日常生活に根ざした文化こそ、日本の基層文化であるそうです。また、柳田の著書『遠野物語』には天狗、河童、座敷わらしなど妖怪にまつわる話もあるそうです。さらに、死後の霊魂は生まれ育った土地を離れることなく村落を望みみる場所にいて子孫を見守り盆や新年など時を定めて家々を訪れ、子孫たちと交流しあうという独自の祖霊論も唱えたそうです。非科学的なことに言及する彼のスタイルはユニークで面白いですよね。

 

 

以上で紹介を終わります。哲学というのは一見堅苦しく取っ掛かりにくいと思う人もいると思いますが、意外とそんなこともないというのが今回の記事でわかってもらえたら嬉しいです。他にも面白い哲学者はたくさんいるので、もし好評であったら哲学者を紹介するシリーズとして今後も続けていくかもしれません。

 

次回はもう少し万人受けしそうなネタを考えてきます。乞うご期待。