古代の戦術家に学ぶ騎馬戦必勝法①【中高】

 

どうも!こんにちは!72期の石井と申します!

 

今回の「自宅で楽しむオモシロ知識」のテーマは「騎馬戦」についてです!

 

騎馬戦は学校のメインイベントの一つである体育祭や運動会において

 

徒競走や組体操に並んでとても人気がある種目ですよね!

 

そんな人気のある種目であるが故、やはり、勝ちたいという気持ちが

 

より強く出てくる種目でもあります。

 

そこで今回は古代の戦術家からアイデアをもらって

 

騎馬戦において勝つための必勝法を考えてみました!

 

<前提条件(ルール)>

 

 

・戦場は一般的な校庭とする。(障害物なし、傾斜なし)

 

・紅白戦とし、それぞれのチームに一般騎5騎、大将騎1騎の計12騎が参加することとする。

 

・敵を全滅させるか、敵大将騎を討ち取れば勝利とする。

 

・開戦時は両チーム横一列の横隊の陣形からのスタートとする。

 

<エパメイノンダスの斜線陣>

 

今回のご紹介するのは古代ギリシアのテーベという都市国家の戦術家「エパメイノンダス」

 

(右の写真の人)の考案した「斜線陣」という陣形を使った作戦になります。彼はこの作戦

 

を使って当時のギリシアの最強都市国家でスパルタ教育の語源でおなじみの脳筋集団、スパ

 

ルタの軍をレウクトラの野において破っています。高校で世界史を学習した人は聞き覚えが

 

あるかもしれませんね。彼の編み出した斜線陣は自分の戦力を片翼に集中させ、横一列の軍

 

を前進速度に変化をつけることで斜めにし、敵との衝突に時間差を生み出し、集中させた片

 

翼の圧倒的な火力をもって敵の主力を屠るというものでした。これを、騎馬戦に応用すると

 

どうなるのか。文字だけだと、わかりにくいので図を使って説明していきまっす。

 ※以下の図は校庭を上から見下ろしたものを表しています。

  赤が敵軍、白が味方軍、冠がついているものが大将騎です。

   矢印が進行方向を表し、長さでその速度を示しています。

 

 

①さぁ、前置きが長くなりましたがいよいよ開戦です!

 

校庭に並ぶ際には一番端の騎を運動部などのガタイが良い

 

人で組ませ、強い騎にしておきましょう

 

戦いが始まったらまず、今回の作戦の要である

 

斜線陣を作っていきます。

 

陣形を組むためは左の図のように速度に差をつけて

 

前進させましょう。

 

②速度に変化をつけ、斜線陣を作ると、おそらくガタイが良

 

い騎が一番先に敵と衝突します。ここの一騎打ちがこの作戦

 

の一番の難関です。作戦成功のためにもここで、負けないよ

 

うにしましょう。厳しそうであれば、隣の騎が援護に入るの

 

もありですが、深入りは禁物です。それ以外の騎は敵と距離

 

を取りつつ待機ですが、ガタイ良騎に釣られて側面を向いた

 

敵がいたら攻撃するようにしましょう。敵は態勢的に不利な

                             

                             ので、一騎打ちでも仕留めやすいでしょう。

 

③ガタイ良騎が勝利すれば、全軍の勝利も間もなくです!全

 

軍を指揮する大将騎はここでいよいよ全軍に前進の号令をか

 

けましょう。ガタイ良騎はこれに呼応し一番近い敵騎に側面

 

から攻撃をかけましょう。先ほどとは異なり2対1な上に側

 

面から攻撃できるので、随分と戦いやすいはずです。これを

 

繰り返して敵を倒し、数的有利を作っていきましょう!この

 

状況が作り出せれば、相当なことがない限り勝利はこちらの

 

ものですよ!

と、こんな感じで勝利を収めることができるのです。この作戦はもともと、重装歩兵の密集陣形

 

(ファランクスとも言います)の弱点である側面からの攻撃の脆弱さを的確につくためにエパメイノンダスが

 

考案した作戦ですが、体育祭の騎馬戦においても十分効果を発揮するのではないでしょうか?

 

・最後に

 

いかかでしたでしょうか?過去の戦術(特に鉄砲や火砲が発達する前の古代や中世の戦術)は意外にも騎馬戦の参考に

 

なることがお分かりいただけたでしょうか。今回は長くなってしまったのでカットしましたが、次回

 

もう一人古代の戦術家から騎馬戦の作戦を紹介したいと思います。(共和制ローマで15年間も暴れ続けたあの名将です)

 

最後になりますが、戦いはいつ何が起こるかわかりません。騎馬戦もその例外ではありません。この記事を見て、

 

今回の作戦を採ってボロ負けしても責任は取りかねますので、悪しからず。

 

それでは、またお会いしましょう!アディオスゥ!