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意外な部首【中高】

こんにちは、72期の竹中です。

前回の記事で良いネタが思いついたら理系の記事にすると言いましたが、思いつかなかったのでゴリゴリ文系的な記事になりました。

漢字の部首というのは小学校の漢字テストではよく問題に出されたりしていましたが、中学高校ではあまり問われません。だいたいの漢字は見てすぐ部首が予想つくからでしょうか。ですが、中には「え、この感じの部首これなの?」となる漢字もあります。今回はそれを紹介します。

 

 

1. 恥

さて、どっちを部首にとるでしょうか。

普通に考えたら耳編と答えたくなります。ですが、この漢字の部首は実は「こころ」なのです。恥というのは人間の心に関係ある言葉だから部首が「こころ」なのでしょう。

ちなみに耳編の漢字には、「耶」「耽」「聖」などがあります。さらに、耳編の中でも意外な漢字に「聞」があります。「もんがまえ」と答えたくなりますが、これは特に説明する必要もなく納得できるのではないでしょうか。

また、驚くことなかれ、「取」という漢字の部首も耳編ではありません。「また」が部首になっています。どうしてか気になって「また」の意味を漢和辞典を調べてみたところ、“又をもととして、手の動作に関係する文字ができている“と書いてありました。

 

 

2. 摩

「广が部首だ!けど广ってなんて読むんだっけ??」となった人もいるかと思います。

广ではありません。また、これは「まだれ」と読みます。

この漢字の真の部首は、「手」です。

摩という漢字には、摩擦という単語から推測できると思いますが、「する、さする、みがく」という意味が含まれています。いずれも手を使って行う動作であることから部首が手になっているのだと思います。

他に手が部首である意外な漢字に「承」もあります。

 

 

3. 面

「一」という部首があるからそう答えたくなるかもしれませんが、違います。

じゃあどこが部首になるのかな?となります。実はこの漢字自体が部首になっているのです。つまり。「面」という部首なのです。

ちなみに「麺」の部首は「麦部」です。食べ物つながりでこの部首なのでしょうか。

「麹(こうじ)」「麩(ふ)」も麦部になっています。

 

 

4. 旬

ここまで来るともう予想つくと思いますが、この漢字の部首は「つつみがまえ」ではなく「日」です(つつみがまえという名称を初めて知ったという人も多いと思います)。

旬という文字を漢和辞典で調べたら“十日、十日間“という意味がありました。現在でも「上旬・中旬・下旬」という言葉にこの意味が残っていますね。また、「サンマは秋が旬」という使い方でも旬は日付に関係していることがわかると思います。

ちなみに「暦」の部首も「日」になっています。

 

 

部首には意味が含まれていると言われていますが、こういう意外な漢字の部首を見るとさらにそのことを思い知らされますね。

 

次回のネタを宣言しようとしても自分が有言実行できるとは限らないのでもう宣言しません。

それではまた次回。

 

 

今回使った漢和辞典 『大修館書店 新漢語林 第二版』