OBG達の大学での専攻紹介

こんにちは。豊多摩高校クイズ研OBG会です。

高校生向けに書いているこのOBG通信ですが、ありがたいことに中学生から大人の方まで見てくれているそうです。

今回からは4回に分けて、昨年大学受験を乗り越えてきたピチピチの大学1年生達が、大学受験についてお話ししていこうと思います。

 

第1回の今回の内容は「大学での専攻」です。

OBG達はどうしてその専攻を選んだのか、また選んだ専攻ではどういったことを学べるのかなどをお話しできればと思います。


目次

 

1.工学群建築デザイン専攻 大湯

2.文学部史学科  石井

3.水産学科生物生産学専攻 植草

4.教育学部複合文化学科 竹中


1.工学群建築デザイン専攻 大湯

72期の大湯です。僕は公立大学に在学しており建築を専攻しています。

といっても各専攻に分かれるのは2年次以降なので1年次の今は工学群というところに所属しています。

工学群という学群には航空宇宙専攻、知能機械専攻、電子・電気専攻、エネルギー専攻、建築専攻があります。

僕の大学の場合はこの専攻を自由に選択することができます。

大学によっては成績順に希望をつのり、振り分ける大学もあるそうです。

 

○どうしてその専攻?○

小学生の頃から自分の家を将来設計したいと考えていました。ですから私は大学入試では、全て建築に関する学部学科しか受験しませんでした。どこに行くことになっても自分の夢が叶えられる場所に行こうと決めていました。

建築を学ぶといっても実は全国の大学の建築学科にもいくつか種類があります。

①工学系

②都市環境系

③美術系

この中でも設計から意匠、環境設備などほとんど全て網羅できる工学系に僕は進みました。

 

○何が学べるの?

1年次は教養科目が多いです。理系学群ですから数学や物理(主に力学)、化学(理論化学や無機化学)、英語、情報系の科目が多いです。僕の大学はちょっと変わった大学で必修科目が一つもないのですが、自分の将来に必要だと思う科目を選択しました。

2年次以降は専門科目が増えてきます。設計製図や景観デザイン、スタジオ演習や建築法規など多岐にわたります。

3年次後期に研究室に配属され、4年次は引き続き研究室で研究活動や卒業設計を行います。

 

○将来の夢は?○

将来の夢は建築家になることです。近年グローバル化も進んでいますから海外で仕事するなんてことにも憧れています。

自分の家を設計することばかり昔は考えていましたが、現在では公共の建物や、クライアントの方の家も設計してみたいなと思っています。


2.文学部西洋史学専攻 石井

 どうも72期の石井です。自分は私立の大学の文学部に所属しています。そのなかでも西洋史学を専攻しています。僕が通っている大学では、同じ学部内であれば、他専攻の授業を取ることが可能になっています。そのため「いろんなことを学びたい」とか、「学びたいことがいまいち決まらない」という人でも、気軽に違った内容の授業がとれるという利点があります。

 

○どうしてその専攻?○

 

 僕が通っている大学には歴史系の専攻が3つありまして、

・西洋史学専攻

・東洋史学専攻

・日本史学専攻

のように分かれています。ざっくりいうと西洋史学専攻が古代オリエント史とヨーロッパ史、東洋史学専攻がアジア史、

日本史学専攻が日本史という感じで分かれています。僕は西洋史に関しては古代ローマや近世のヨーロッパ都市について

興味があったので西洋史学専攻を専攻しましたが、先述の通り、授業は専攻を超えて受けることができるので、

西洋史学専攻だからといって西洋史ばっかり学ぶわけではなく、幅広い分野の歴史を学んでいこうと思っています。

 

○何が学べるの?

 

 僕はまだ一年生なので、語学系(英語や第二外国語など)の授業が多く入っていますが、それ以外は基本的に様々な授業を取ることができるので、何が学べるの?と聞かれたら、学部内の専攻内容すべて。という答えになってしまいます。例えば、ドイツ史に興味がある人は歴史だけでなく、西洋史学専攻でドイツ史の授業を受けながら、ドイツ語文化専攻の授業を受けて、語学の面からドイツ史を考えたりしている人がいるようです。そのため、一つのことを様々な角度から学べます。

 

○将来の夢は?○

将来のことについてはまだなりたい職業を見つけられていません。まずは大学生の間に様々なことを経験し、その経験を判断材料として、本当に自分がなりたいものを見つけられればベストだと思っています。

 

 


3.水産学科生物生産学専攻 植草

こんにちは、72期の植草です。僕は私立大学の水産学科に所属しています。

僕の通っている学校は他学科の科目も履修することができるので、学科を決めた後にほかの学科の内容に興味が湧いてもそれを学ぶことができます。

 

〇どうしてその専攻?

僕は小さいころから生き物が好きで、特に魚に興味を持っていました。そのため、魚について詳しく学べる学校に絞りました。同学部には海洋生物の行動や生態について学べる学科もあり、書類提出の締め切りギリギリまで迷いました。結局、生態よりも育てることにより強い魅力を感じたので水産学科を選びました。

ちなみに同じ学科には食品について学ぶ専攻もありますが、こちらは検討しませんでした。

 

〇何が学べるの?

1年次と2年次の前半では水生生物の分類や生態を学びます。まだ春学期なので専門的なものは少ないですが、一見関係のなさそうな科目でも水産や海につなげて講義を行ってくれるのでモチベーションが上がります。

年次後半から3年時にかけてより専門性の高いものを学び、4年次は各研究室に所属して研究活動を行います。

ざっくり言うと、「おさかなにめっちゃ詳しくなるよ☆」って感じです。……ざっくりしすぎですかね。でも大体あってます。

 

〇将来の夢は?○

水族館で飼育員として働くことです。大学で飼育や繁殖について学んで、いろんな魚を飼育・展示し、より多くの人にその魅力を伝えていきたいと思っています。

いずれは図鑑でしか見られなかったような生き物を展示したいです。


4.教育学部複合文化学科 竹中

こんにちは、72期の竹中です。私は都内の私立大学に通っています。

 

色々話す前に、自分の大学の教育学部は少し特殊なのでまずその説明からします。

普通、教育学部と言われたら皆さんは「教育について学ぶんだろうな」「教員になるための勉強をするんだろうな」などと想像すると思います。ですが、私の通う大学の教育学部は基本的にそのようなことはしません。教育学科に入る、もしくは教職を取りたい人向けに作られたカリキュラムを登録することで、初めてそのようなことを学べるようになっているのです。

そして、教育学科・国語国文学科・英語英文学科・社会科・理学化・数学科・複合文化学科の7つの学科にわかれており、それぞれの学科でそれぞれの専門分野を勉強しています。もはや教育学部単体で1つの大学としても成り立つのではないかと思えるほど、1つの学部内での学術範囲が非常に広いことがわかります。教育学部の学生であれば他学科の一部授業も気軽に取ることができるので文系でも数学科の授業をとることもできちゃいます。

こういった要素を含んだ、ちょっと変わった教育学部、そしてその中の複合文化学科に所属しています。

 

 

○どうしてその専攻?

高校3年生の途中まで、特定の科目や学問を好きになることがあまりありませんでした。どちらかと言うと様々な科目を全般的に勉強することが好きでした。ですので、「色々なことを勉強できるような大学学部」に入ろうと高3の初め頃から考えていました。

ですが、受験期の間にとある学問に興味を持ちました。「文化人類学」や「民俗学」といった類の学問です。まとめるならば「文化学」ですね。

高3の最初に考えた「色々なことを勉強できそうな学科」、そして受験期の間で好きになった「文化学」この2つの要素を含んだ学科がちょうどあったので、複合文化学科を選びました。

 

 

○何が学べるの?

まだ1年生で専門的な内容にあまり触れていないのですが、1つ言えることがあります。それは、様々な(特に人文系の)学問を学ぶことができるということです。文化学はもちろんですが、表象について、他者についてなど、さらに統計学についても学べちゃいます。学年が上がるともっと専門的な内容が勉強できると思います。

 

 

○将来の夢は?

将来の夢は正直に言いますとまだ決めていません。というか、今までの人生においても将来のことをじっくり考えたことがないんですよね、なんか将来のことを考えたところで実現するかもわからないし無駄な気がしてしまうので(笑)

ですが、この学科で学んだ様々なことを生かして将来の進路を決めたいということだけは考えています。

現代社会なんて何が起きるかわからないですし、まぁこれくらい漠然なこと1つでも考えれば十分でしょう(笑)